御本手
御本手(ごほんて)は、陶土の鉄分が窯変して赤い色彩や斑点状の模様が現れたもの。
【御本(ごほん)】とも言う。
淡紅色の斑文が特徴。
戦国から桃山頃、日本から手本を朝鮮に送り、釜山窯あたりで焼かれた様式。 土の中に含まれている鉄分が窯変して赤い色彩(縞)や斑点状の模様が出て薄いピンク色になる。
御本が「お手本」からか、「斑紋」からの命名なのかと言えば、昔から赤い斑点を「御本」と呼んでいた事から後者という事になっている。
京都の宇治で焼かれる「朝日焼(あさひやき)」はその赤い斑紋が「朝日」の由来だと云う。御本は「日の本」からか? なんとなく国旗を連想させる話である。