板前さんオススメ焼酎
実を言いますと、おいらはバーボン党です。
といいましても呑むのはターキーだけなんで、党など大袈裟ですが。
ワイルドターキーはキツイ酒ですが、特有の焦臭がある深いコクが、もうなんとも言えませんです。
昔は日本酒もかなり好きでして、各地の地酒などを飲み比べて「ごたく」を並べたりもしたもんです(笑)
しかし、いかんせん日本酒は「甘すぎ」ますね。
どんなに辛口に造ろうと、独特の甘みは消えません。
原料と製造過程からしてこれは避けられません。
板前ってのは知る限りにおいて、日本酒好きが多いんですが、
はたしてどうなんでしょうね、これは。
しかしまあ、嗜好は人によってばらばらですから、何とも言いようがありませんですね。
今はビールと同じく、「最初のコップ一杯だけの酒」そうなってしまいました。
ワインは日本酒と同じ醸造酒ではあるものの、原料などの違いから、「べたつく甘さ」があまりないので、今でも好きです。けど、これも飲みたいと思う酒は高額すぎて呑めない。この点だけはバブル期が懐かしく恨めしい。
モンラッシェが一番好きですが、ご存知のようにロマネコンティは値段の桁が壊れてますよね。何かの間違いじゃねえのかこの数字ってもん。紹介してはいますが、買う人がいると考えているんじゃありません。趣味です(笑
それで現在はどんな呑み方してるかっていいますと、
ターキーは外出先や、ちょいと気取った気持ちの日に飲む「気取り酒」、要は酒を飲みたいときに呑む酒。
そして晩酌酒は、ここ10年というもの「泡盛」です。
沖縄では「久米仙」や「残波」などと並ぶ人気商品の『菊の露』ってヤツがお気に入りの泡盛です。
宮古島の泡盛なんですが、品質が大変に良く、それなのに安い。
一番良く売れてる「菊の露ブラウン」なんて沖縄じゃ数百円。(※この記事の当時)
その菊の露は普通30度なんですが、今凄く気に入ってるのが、珍しい40度の5年古酒。
こいつがなんと言いますか、もう美味い!
知ってる方も多いでしょうが、プレミア焼酎なんてものは3万前後します。
(製造元がその値段にしてる訳ではない)
しかしこの酒は3千円もしない。十分の一ですわ。
それが、へたしたらプレミアよりも美味いですわ、この酒。
こいつです
宮古の菊の露酒造さん、旨い酒をありがとうございます。
これからも変わらず「良心的なよいお仕事」を続けて下さい。
Posted by 魚山人 at 2008年
古酒泡盛に合う肴
泡盛古酒
沖縄ブームもかなり下火になりましたが、「ブーム」が外れた方が落ち着けるってもんですね。ブームってのは五月蝿くってかなわねぇ。
クースのでたらめブレンドも見かけなくなったし。泡盛党としちゃ嬉しいかぎりですわ。
なにしろ3年貯蔵酒を50%以上入れればどんなもん(水とか)を足しても『古酒』で売るのが許されてましたんで、でたらめな酒も多い。
3年ほど前から沖縄県酒造組合連合会で独自の基準が導入されて以来かなり改善されたみたいです。表示も正確になってるんで(古酒のブレンド比率とか)、よく分からないモンは避ければいいし信頼できるメーカーも徐々に分かりやすくなってきてます。
泡盛のおすすめ肴
おいらが泡盛飲む時の定番の肴を紹介します。
右の皿は『島らっきょう』です。
ぴりっとした口当たりを甘味噌で和らげながらとポリポリ。
そして左のはスクガラス、カーエー(ゴマアイゴ)を塩辛にしたのを島豆腐にのせて食べます。濃厚な沖縄豆腐を塩辛の塩分で食べる肴。
これは豆腐ヨー。
豆腐を麹発酵させたチーズ様の食べ物で、原型は腐乳豆腐でしょう。ごく少量を歯と歯茎の間に挿み、そこに泡盛を通過させます。
少しお腹が寂しいときはゴーヤチャンプルーもアテにします。
喉に流し込む酒は当然クース。
春雨も最近入手が難しい古酒になりました。
古酒泡盛
首里の140年物の古酒が現存の最古酒ですが、もちろん売り物ではありません。買えるものは40年が最古のようです。おいらは50年物ともっと古いのをご馳走になったことがありますが、記憶の底にしまった大切な思い出になってます。