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夏のあしらい

季節のあしらい【夏】

紫芽、青芽

はじかみ

ホオズキ(鬼灯)

鬼灯(ほおずき)は、お盆の紙提灯を想わせる姿などから夏の風物詩のような飾り花です。

同じナス科のトマトに近いホオズキ属であり、フィサリスやトマティーヨなど食用になる種類もありますけども、一般のホオズキ(酸漿)の実は酸味と苦味がありますので食用には適しません。

広がった萼の形を楽しむあしらいとしての利用が主体ですね。器にもなります。


【飾り用】酸漿(ほおずき)

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーとは、花などを特殊な液体に浸けて水分を抜く加工をし、保存性を高めた飾り花です。


ほおずき各色(プリザーブド)

食用ホウズキ>>

青モミジの葉

モミジとは特定の樹木葉を指した言葉ではなく、葉の色が変化するカエデ類など落葉広葉樹の葉が紅、黄に変化する現象を「もみじ・こうよう(紅葉、黄葉)」と言います。

秋を象徴する紅葉が鮮烈な赤色なので、逆に染まる前の緑色の葉で夏を強調できます。夏あしらいの定番と言えるでしょう。


もみじの葉 青

キュウリの葉

胡瓜(キュウリ)の旬はなくなりましたが、独特の葉を見ると、胡瓜が夏の代名詞ウリの仲間であることを思い出します。

いかにも涼しげな感じのするあしらいですね。


胡瓜の葉(キュウリノハ)

葉付きゅうり

胡瓜は季節を感じさせない周年野菜の代表格でもありますが、葉付きや花付きは夏をイメージさせる効果がありますので、夏の料理のあしらいに最適です。


葉付き胡瓜

花丸胡瓜(花付き胡瓜)

たんに「ハナマル」とも呼ぶ花つきのキュウリは、飾りにぴったりです。

可愛いキュウリ本体共々花も食べられますが、特に美味しいものではなく、丸ごと酢漬けなどにする場合もやはり黄色の彩りや飾り的な意味合いからです。

夏場のお造りのツマによく似合います。


花丸胡瓜

つるな

蔓菜(つるな)はハマミズナ科のつる性植物で、海辺の砂地で自生することから【浜ぢしゃ】ともいいます。

ほうれん草に似た風味で、掻敷、あしらいのほか、さっとボイルして和え物やお浸しや汁の実などに。


京都府産 つるな

雪の下

ユキノシタは山菜としても知られるユキノシタ科の常緑多年草です。

美しい花を咲かせ、開花期は夏。

春から夏に賞味する葉は、天ぷらの「白雪揚げ」などの他、和え物などにします。

料理の掻敷、あしらいにも使えます。


雪ノ下(ユキノシタ)

金蓮葉

キンレンカ(金蓮花)の葉です。

ノウゼンハレン科で、南米原産。花や茎も食用・ハーブとして利用されます。

「凌霄葉蓮」という別名もあり、葉の形はハスによく似ています。

やや辛味のある葉や花はサラダ風に生食もできるので、ツマとして添えることも可能です。


キンレンカ

花柚子

初夏限定のあしらいです。
ユズの開花期は5~6月の短い期間。
この時期にあしらうと風情があります。
お造りのツマ、吸い口など。白さが目を引きます。


花柚子

青ゆず

ツツジの花

ツツジ属は非常に多岐にわたり、その種類は膨大です。我々普通の人間はツツジ、サツキ、シャクナゲなどの差異はほどんど分かりません。なのでこれらの総称をツツジと呼んでいます。

細かな分類はともかく、ツツジの花が日本の初夏を告げる代表的な風物であることは確かです。


つつじの花

都忘れ

都忘れ(ミヤコワスレ)はキク科で、初夏に開花する野春菊です。

秋菊よりも可憐さがある花は、「卒業」や「旅立ち」、「歓迎・送迎の宴」などの宴会料理にあしらう事があります。
(※順徳天皇の故事から「しばし忘れられる」と別離の花言葉があり、これが都忘れの名の由来にもなっています)


みやこわすれ

山査子(さんざし)

山査子(サンザシ)の花です。
サンザシはバラ科の落葉低木。
初夏のあしらいとして。


山査子

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