和食器の洗い方
★使用した器は仕分けて下げる
油汚れした器の上に器を重ねない。
洗剤が不要な汚れ物から洗っていき、汚れの酷いものはあとで。
・粘り物が吸着した器はぬるま湯に浸けておく
・油汚れはペーパータオルや野菜屑・柑橘類の皮等で拭き取っておく
・洗剤を薄めた液を容器などに用意しておく(原液をそのまま使わないように)
・まず油汚れのない器を「ぬるま湯だけ」で洗う(出来るだけ洗剤は使わない)
・次に油汚れした器を洗剤液で洗う
・しっかりすすいだら、洗いカゴで水を切る
・ある程度水が切れたら放置せずに布巾で拭いてから収納場所へしまう
(土物〈陶器〉は乾燥に時間がかかるので乾くまでカゴに)
※内部に水分が残るとカビの原因になります
月に一度は塩素系漂白剤を薄めた液に浸すといいでしょう。
酢を薄めた液で煮ると殺菌だけでなく消臭効果もあります。
消臭効果は殻茶やコーヒーのガラ(インスタントは不可)にもあります(色移りに注意)
ただし金や銀の装飾のある器は漂白しないこと。
また金彩銀彩の器は電子レンジに入れないこと。
※クレンザーや荒いスポンジは傷がつくので使わない
※外側は手垢、高台周辺は水垢がつきやすい
器内部だけではなく、ここも必ず洗う習慣を
※洗いにくい箇所は柔らかいササラや歯ブラシなどが良い
※器の裏の高台周辺の汚れもよく洗います
水切りした後は必ず乾いた布巾で拭きとっておく
(そのままだと頑固な水垢に)
※変形した酒器(徳利や燗瓶など)とか茶器(急須など)、醤油差しなど
こうした食器は重曹を溶かした水に浸けてその中で振り洗いすればよい
★漆器、銀器、ガラス器などは別に洗う
・ガラス器は洗剤の薄め液で洗う
タオル地の布の上に伏せて水切り
水を切った後麻の布巾で磨くと輝きが出る
・漆器、銀器は洗剤を使わない
※洗剤を使うと塗りが落ちやすくなり、また艶も消えます
ぬるま湯だけで優しく洗う
布巾を両手で持って器に指紋をつけない様に拭きとる
和食器のメンテナンス
どんなに大切な器であっても「モノ」ですので消耗します。
普段使っていれば劣化を避けられません。
段々に弱くなり欠けやすくなります。
しかし大事な器なら捨てるに忍びないもの。
修理して使うようにしましょう。
少々の欠けや割れなら陶磁器用接着剤で貼り付けます。
(漆器は漆が必要なので難しいが陶磁器は比較的簡単)
完全に付くまで放置し、目の細かい紙ヤスリで繋ぎ目(ばり)をならします。
ひどく割れた場合は破片を集めて専門店に修理に出すしかありません。
擦り傷なども紙ヤスリで傷を目立たなく出来ます。