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夏のフルーツ

夏の果物

トロピカルフルーツ

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サクランボ

桜の花が散る頃、その後を追うかのように、4月中旬のハウス物から始まり、南の産地から北の産地へ。東北に達するのは6月頃。そして7月のアメリカンチェリーで、さくらんぼの季節は終わりをつげます。
夏の訪れを告げる赤い妖精といった趣ですね。

サクランボ・ウ(桜坊)(桜桃/オウトウ)
サクランボは、もともとサクラの果実を意味するものでしたが、現在は「西洋ミザクラ(甘果オウトウ)」という果樹になる実をサクランボといいます。
※他に酸果オウトウ(スミノミザクラ)、中国オウトウ(カラミザクラ)もあるが、日本では甘果オウトウが主流

明治初期にヨーロッパから導入された「ナポレオン」という品種が長い間主流でしたが、現在はナポレオンを親とする他の品種に王座を明け渡しています。

また、ナポレオンと同じ時期にアメリカから導入された「高砂(たかさご)」は今でも人気が高く、山梨などで生産されています。

「南陽(なんよう)」という品種もナポレオンを元にした中生種で山形で育成されたもの。大きくて質が良いのですが、開花時期が遅いので、山形では普及せず、今では北海道が主産地になっています。

ナポレオンと黄玉という品種をかけあわせたのが一番人気の「佐藤錦」です。甘くて酸味が少ないのが好まれ、日本のさくらんぼの代表品種になっています。

佐藤錦に迫る食味を持ち、佐藤錦よりも大きい為、現在栽培が増加しているのが「紅秀峰(べにしゅうほう)」です。あらゆる点で佐藤錦を追い越す可能性が高い優良品種。


佐藤錦


紅秀峰

メロン

メロンの原産地はアフリカで、栽培化は古代中東。
そこから西へ伝わったのが「西洋系メロン」(網目が特徴)
東へ伝わったのが「東洋系メロン」(マクワウリ、シロウリなど)

メロンの種類は非常に多いので、その判別は大まかに「ネットのあるタイプ」「ネットのないタイプ」に分け、さらに温室かハウスという大雑把な分類をするしかありません。栽培や販売に関わる「メロン屋」は別として、我々消費者はその程度にならざるを得ません。実質的には「ブランド」に頼るしかないわけですが。

温室メロン

「果物の王様」という名称を得ているメロンはこのタイプ。

現在の高級メロンは「アールス・フェボリット」という網のある温室メロン種が親であることが多く、それを交配して様々なタイプに進化させたものが主流になっていて、これらをアールス系といいます。

アールスフェボリットの日本での呼び方が【マスクメロン】
つまり日本における「王様」がマスクメロンというわけです。
※マスクメロンは別名ジャコウウリとも呼ばれるネットタイプの芳香が強いメロンの総称であり、アールス以外にも様々な品種があり、一つの品種を指すものではありません。

マスクメロン


マスクメロン

夕張メロン

アールスフェボリットとスパイシーカンタロープを交配させて赤肉メロンの代名詞となった【夕張メロン】。母をアールスとする典型的なアールス系で、北海道自慢の「I.Kメロン」です。


夕張メロン

マクワウリ

ネットのある高級な西洋タイプに比べて糖度などが落ちるマクワウリ系は、果物としてはイマイチでしたが、改良を重ねて甘さが増し、価格の安さもあり人気を盛り返します。
その代表が【プリンス型】です。ネットなしのプリンスメロンの成功を得て、ノーネットタイプのハウスメロンが現れます。「キンショー」や「ホームランスター」です。

プリンスメロン


【緑肉】【蔓無】プリンスメロン


【白肉】【蔓無】キンショウメロン

モモ

原産地の中国で、桃は古代から特別な果実として扱われています。日本に伝わったのは弥生時代頃とされ「万葉集」に毛桃として詠まれています。

中国で「仙木・仙果」とされ、桃源郷の伝説がある桃は、日本でも「邪気を払う」ということで桃太郎伝説などが生まれます。

実際に健康成分が豊富な果実で、近年は糖尿病予防にも効果があることが分かっています。非常に甘い果物でありながら「シロップ漬け」が大量に出回っている点は、残念としか言いようがありませんが。

本格的な栽培は江戸時代に入ってからで、明治期に中国から来た三種類の水密桃の改良種が現在の主流品種に継がれています。

6月から9月上旬頃までが旬で、各品種は大体以下の順で食べ頃を迎えます。

白鳳
暁星
あかつき
まどか
浅間白桃
川中島白桃
ゆうぞら


伊達産『皇室献上桃の郷プレミアムピーチ』


白桃

ネクタリン

別名「油桃」
60年代中頃にアメリカから導入されたのが主流。
産毛が退化した桃の変種です。味わいは桃と同等の甘さで、濃厚さは桃を上回りますが、酸味が難点で中々広まりません。


ネクタリン

スモモ

今は英名の「プラム」という呼び方が一般的になったすもも(酸桃・李)は、中国原産で「ニホンすもも」も中国から渡来したもの。幕末頃に日本からアメリカに渡り、世界に広まった。
現在は「日本すもも」と「ヨーロッパすもの」の二種か、その雑種が殆どである。
春に白い花を咲かせ、6~8月に実が食べ頃に。


プラム 品種:すもも、ソルダム、オオイシ、タイヨウ、サンタ他

プルーン

プルーンは「シュガープルーン」の略。
ヨーロッパすももの一種。
別名「ミラクルフルーツ」と呼ばれ、その名の通りミネラル成分が驚異的に豊富で、ビタミンのA・Bも多い健康フルーツです。


プルーン

ヤマモモ

バラ科のモモとヤマモモ科の山桃はあまり関係がなく、利用方法などはベリー類と同じですから、むしろ「ベリーの仲間」というのが現実に即しているでしょう。

頭上に実る高木の「山イチゴ」といった姿。
真っ赤な実が鮮やかですね。
真夏の6~7月が旬です。
ちなみに中国名では「楊梅」


ヤマモモ

スイカ

スイカも起源が古く、古代エジプトでも栽培されていたとか。
アジアからみればまさに「西の瓜」の代表かもしれません。

メロンと同じく一代交配種がメインであり、けっこうな品種があります。

アバウトに、
「大玉」、「中玉」、「小玉」
外皮の色、縞模様の有無。
果肉の色。
種の有るもの無いもの。
漬物用に「源五兵衛」という種類もあります。


各地のスイカ


富良野クリームスイカ


アートスイカ

梅(うめ)

ウメはアジア東部が原産地で、中国では紀元前から食用などに使用していたようです。日本にも古くから自生しており薬用などに使っていましたが、梅干しが登場したのは平安時代だと考えられています。実ウメの栽培は江戸時代以降です。

現在、ウメの品種は観賞用を含めて300種をゆうに超えるとされますが、食用としては「梅酒」か「漬け梅」になりますので品種は限られており、目的によってサイズを選択するという感じになっています。

大雑把に言うと、梅酒やシロップ漬けに適した青梅としては「鶯宿(おうしゅく)」、小粒種の代表的品種は「甲州最小」、梅干しにも甘漬けにも適する大粒種としては江戸時代からある「白加賀」、現在最も人気のある「南高」といったところです。

小梅を除いて出荷時期は6月。

小梅

時期は5月下旬から6月上旬まで。
代表的な品種が甲州最小。
固めはカリカリ漬けに、柔いものは梅干しに。


小梅(こうめ)

青梅

各品種の未熟果のことを指し、主に「梅酒」にするものです。瑞々しく傷のないものが上質。

青酸毒がありますので、生食はできません。

梅干し用には通常完熟した黄色い果実を使います。


古城梅

大粒梅


白加賀・鶯宿 和歌山県かつらぎ町

※鶯宿は青梅の代表品種でもある

紀州南高梅

南高は、和歌山県で発見され、1965年に登録されたので一般的に紀州南高梅という。
現在は他県でも栽培されている人気のある大粒種です。
完熟梅干しの材料として他を圧倒する高級梅。


紀州南高梅

あんず

杏は中国北部原産で、西と東に広まったウメの近縁種です。
現在の主産地であるアメリカのものは西回りで、日本で生産されているものは東回りの東洋系が主。

果実は「干しあんず」やシロップ漬け、ジャムなどに使われ、新鮮なものは生食もします。干しあんずは和食でもよく使われる食材。タネの核である種子は「杏仁」として薬用にされます。

日本での生産量は多くありませんが、東洋系の「新潟大実」、「山形3号」、代表品種ともいえる「平和号」などが東北や山梨、長野で栽培されています。特に長野の「信州大実」は人気があるようです。


あんず

ハーコット

ハーコットは[生食用のアンズ]で、カナダで育成されたもの。
日本に導入されたのは1979年と、比較的新しい。
杏よりも一回り大きく、赤みを加えています。
少し固い実は甘くて酸味が少ない。


『長野産 ハーコット』 あんず

ベリー類

豊かな色彩や、小果という可愛いサイズ、そういう見た目の綺麗さと、酸味と甘味が微妙に絡んだ食味などから、年々人気が高まっているベリー類。

実はベリー類というのは定義が難しく、どこからどこまでベリーなのか曖昧なところがあります。
ここでは、明らかにベリー類だと思われる「キイチゴ類」「コケモモ類」「スグリ類」などを紹介します。

ブラックベリー

ブラックベリーは、ベリーの王様とも呼ばれる高級品種です。
風味と食味に優れ、生食向きですが、少し酸味があるので、ジャムやジュース等にも利用されます。


ブラックベリー

ラズベリー(きいちご)


ラズベリー

ブルーベリー


ブルーベリー

グースベリー


グースベリー

カシス


青森県産冷凍カシス

夏秋果樹

夏秋フルーツ ビワ、キウイ、イチジク、ザクロ、アケビ、カリン、ナツメ >>

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