食品の鮮度保持
生の魚介や野菜などは腐るものです。
全部新鮮なうちに使い切るのが理想なのですが、現実はなかなかそうはいきません。
腐敗は細菌によって起きます。ですので、空気を遮断するのが最も良い方法だと思います。
真空ではほぼ生きられませんので、繁殖しません。
食品内部に残る水分などがありますので完全に腐敗を止めることはできませんけども、普通のラップとは比べ物にならないくらいの保存効果がありますよ。
冷凍ならその水分ごと固めますので、さらに保存期間が長くなるわけです。
プロの板前がどんな使い方をしてるか一例を書いておきましょう。
大トロってのがありますね、マグロの。
あれはスライスしますと、空気と反応してたちどころに酸化あるいは脂焼けして無惨な姿になってしまいます。
でもいったん解凍(生鮪でも)したブロックはもう冷凍に戻せません。冷蔵保存でせいぜい一日のうちに全部使わなきゃいけない。
大変な高額商品ですので絶対に無駄にはできませんし・・・
そこで考えたのが新しいうちに全部刺身に切ってしまい、それを一切れごとに真空パックし、すぐにマイナス50度の冷凍庫で凍らせる方法です。
状況によってこのやり方は非常に便利なんですよ。
これはトロに限らず全ての生鮮食品に共通して使える方法です。
すでに出来上がった料理(温製・冷製)にも応用できますし、ご家庭におかれましても、必ず重宝すること間違いなしだと思います。
真空パック機
※煮物などは完全に冷めてから入れて下さい。
※生物は余分な水分を出来るだけ除いてから。
脱水シート
冷蔵庫で簡単に干物・燻製が作れるピチット
ピチットは、水あめの浸透圧と半透膜の分子選択性を利用した食品用脱水シートです。水分(遊離水)や生臭み成分(アンモニア、トリメチルアミンなど)は、分子が小さいためピチットに吸収されます。分子が大きい旨み成分(アミノ酸、核酸など)は、半透膜を浸透できず素材(肉・魚)に残ります。
保鮮シート
余分なドリップにのみを吸収し、雑菌の繁殖を抑制して食材の傷みを防ぎます。フィルムに通気性があるので、包んでいても肉などがきれいに発色するのを助けます。