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ワインの基本

ワインの基本 酒とワインとビール

ワインの葡萄品種、格付け

この美しい葡萄色の液体が物語っている気がします。ワインという飲み物は、ブドウで良し悪しが決まってしまう事を。

勿論ブドウ品種が同じだから同じ味になるというわけではありません。 製造法、貯蔵法でも大きく変化します。 そして栽培された土壌や栽培方法、そして気候でも変わります。

その気候、つまり「ブドウが収穫された年」を【ヴィンテージ】と称して、これがワインの世界では大きなウェイトを占めます。

ヴィンテージにはもう一つの意味があり、悪天候による雨害が少なく、日射量に恵まれてブドウが元気よく育った『当り年』もヴィンテージと称します。いわゆる「良い年に製造された逸品」の様な意味合いを持っています。

後者の『ヴィンテージもの』が非常に高値で取引される様子からも、結局「ワインはブドウで決まる」と考えても間違いとは言えないでしょう。

※ビンテージ(vendange  英vintage)は本来「ぶどうを収穫する」という意味であり、ワインでは葡萄の収穫から完成までの一連のワイン造りの工程そのものを指す言葉。

ヴィンテージワイン

ヴィンテージワインチャート・生まれた年のワインを探す

しかしながらヴィンテージのワインが飲む段階で必ず美味しいとは限らず、逆に外れ年のワインが良かったりする例も多いものです。

当り年のブドウは「生育が良すぎる」ので、糖度も増しますが同時にタンニンの渋みも強くなり、飲む時期を間違えたり、造り手、販売業者、ワインを飲む人の三者いずれかがミスを犯せばとても不味いワインになってしまうからです。 このへんがワインの面白さであり、奥深さでもあるのでしょう。

コアなワインファンはともかくとして、気軽にワインを楽しんでみたいと思っていらっしゃる方は、まず「ワイン用ブドウの品種」から入った方が良いと管理人は考えています。

数えきれないワインを前に迷ってしまうよりも、比較的少なくて憶えやすいブドウの品種。少ないと言っても全てのワインはこれらのブドウから造られるのであり、結果的にあらゆるワインにつながって行きます。

味覚は「情報に左右されず自分で発見していくもの」。 それがワインではことのほか顕著でもあります。

ワインほど「新しい発見」の楽しみを与えてくれる酒はない。 ひとつ失望してもあきらめず、次に「素敵」を見つけて下さい。

ワインの代表的なブドウ品種

白ワイン用葡萄

シャルドネ/Chardonnay

赤の横綱がカベなら、白の横綱がシャルドネ 「シャブリ」や「モンラッシェ」に使われてる様に、上質な辛口ワインに仕上がります。またワイン用葡萄としてはタフな方なので、代表産地のフランス・ブルゴーニュ地方だけではなく、世界中で栽培され、その土地によって味も様々な変化をみせます。切れる酸から重い甘味まで、そのフルーティさは幅広く縦横無尽です。

シャルドネ

ソーヴィニヨン・ブラン/Sauvignon Blanc

代表的産地はフランス・ロワール地方。ボルドーなどではこれを使って熟成させた香りのある辛口を作り、カリフォルニアではこれを「フォメ・ブラン」と称しますが、ロワールではもっぱらフレッシュワインにします。メトキシピラジンによる青草のような清冽な香は日本料理にもぴったりです。

ソーヴィニヨン・ブラン

リースリング/Riesling

ドイツの甘口白ワイン用品種。主な産地はライン川やモーゼル川流域。これを使ったドイツワインは甘口で非常に飲みやすく、花の様な香りは「高貴な白」とも称せられるくらい。とても上品な口あたりです。ドイツでは甘口ですが、フランス・アルザスでは辛口に仕上げます。とてもとっつきやすい庶民的ワインですが、最高峰の「トロッケンベーレンアウスレーゼ」も一度飲んでみる価値ありです。リースリングもまた和食と非常にマッチします。

リースリング

ピノ・ブラン/Pinot Blanc

フランス・アルザスが発祥でピノ・ノワールの変異種。コクのある白ワインに仕上がる品種。酸味のやや強い辛口の白ワインになりますが、魚料理やトマトソース系の料理と合います。ですのでイタリアでも人気でピノ・ビアンコと呼びます。スペインを代表する赤ワイン用ブドウです。これもやはりカベルネの様な長期熟成型。熟成が進むとまるで花のような香りがします。そしてかすかに皮や干草系のややスモーキーな複雑な香りもします。高い品質のわりに価格が安いのでお買い得であると言えるでしょう。ドイツではヴァイサーブルグンダー。

ピノ・グリ/Pinot Gris

これも赤ワイン用のピノ・ノワールの変異種。 フランス・アルザス地方での呼び方ですが、イタリアでの名「ピノ・グリージョ」の呼び方の方がなじみやすくなりました。アメリカのオレゴンでも沢山栽培てまして、イタリア流のピノ・グリージョを使う場合が多いからです。ドイツでは「ルーレンダー」です。ドライな辛口はイタリア人に特に好まれ、色々な料理とも相性バッチリです。

赤ワイン用葡萄

カベルネ・ソーヴィニヨン/Cabernet Sauvignon

代表的な赤ワイン用ブドウ品種です。フランス・ボルドーが世界に誇る、最高のフルボディを生み出すブドウでしょう。タンニンが強くて濃いしっかりとした本格派ワインになるのです。有名な「シャトー・マルゴー」や「シャトー・ラトゥール」もこれで造られます。栽培地域も世界中に広まり、カリフォルニアなどはボルドーに劣らぬといわれます。

カベルネ・ソーヴィニヨン

ピノ・ノワール/Pinot Noir

ボルドーがカベルネ種ならブルゴーニュを代表するのがピノ・ノワールです。タンニンはやや控えめで糖度が高く、果実味が強めのまろやかなワインになります。「ロマネ・コンティ」「シャンベルタン」「ドン・ペリニョン」など超有名ワインが造られます。デリケートなブドウで、土壌を選ぶ為に、高品質のピノ・ノワールができるのはコート・ドールなどごく限られています。

ピノ・ノワール

メルロー/Merlot

ボルドーでカベルネに次いで多いのがメルローです。ややタンニンが少なめでビロードのような柔らかい口あたりの飲みやすい赤ワインになります。ボルドーのポムローム産「シャトー・ペトリュス」「シャトー・ルパン」、サン・テミリオン産「シャトー・ヴァランドロー」などはこれで造られます。あらゆる料理に合う赤ワインができると言えましょう。

メルロー

シラー/Syrah

フランスワインの御三家はブルゴーニュ、ボルドー、そしてコート・デュ・ローヌ地方。そのローヌが原産で、北部地域では主たる赤ワイン用ブドウ品種。熟成でボディの重い深く濃いしっかりとした赤ワインになります。果実味もかなりのもので、フレッシュなら非常にライトで飲みやすいです。「エルミタージュ」は有名ですね。またオーストラリアでも大変重要な品種であり、シラーズ(Shiraz)と呼ばれています。濃いのにあまり渋さがないやや黒コショウの様なスパイシーな香りがするシラーワインは世界中で人気です。

シラー (シラーズ)

ネッビオーロ/Nebbiolo

イタリア最高のワイン「バローロ」「バルバレスコ」はこのブドウから造られます。ブルゴーニュ、コート・ドールのピノ・ノワールに似て栽培条件が非常に難しい品種で、ピエモンテ州などで造られています。酸もタンニンも強く、熟成に時間がかかりますが、イタリアワインの王様といわれるほどの風味豊かな味わい深い赤ワインになります。

ネッビオーロ

テンプラニーリョ/Tempranillo

スペインを代表する赤ワイン用ブドウです。これもやはりカベルネの様な長期熟成型。熟成が進むとまるで花のような香りがします。そしてかすかに皮や干草系のややスモーキーな複雑な香りもします。高い品質のわりに価格が安いのでお買い得であると言えるでしょう。

テンプラニーリョ

フランスワインの格付けとラベルの見方

フランスワインのAOC

フランスには農産物等に品質基準を設け、厳しい条件をクリアした製品に品質保証された意味のラベル表示を許可する原産地呼称委員会(INAO)があります。 この認証制度をAppellation d’Origine Contrôlée(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)略して【AOC】といいます。

日本語に訳すると、[原産地呼称統制]ですが、これは変な言葉ですな。 まあ「原産地名称保護制度」ですねつまり。 簡単に言いますとAOCとは「格付け法」なのです。

AOCワインは生産地、葡萄品種、栽培方法、醸造方法、アルコール度数まで細かく制限があり、しかも厳しい検査に合格し、最後にティステングをクリアしなければいけません。 ワイン生産者には非常に高い壁であり、簡単にAOC認可は取れません。

AOCの格付け

AOCワイン

INAOの検査、そして専門家の利き酒をクリアした最上級ワイン。 AOC表示ができるは400ほどの産地だけです。 原産地名に、地方名(ボルドーなど)、地区名(メドックなど)、村名(ヴェーヌ・ロマネなど)、原産(アペラシオン)表示が細かいほど高級になります。ブルゴーニュではこれに畑名(ラ・ターシュなど)も加えます。 つまり高名なワインは「村名だけ」「畑名だけ」の表示になるのです。

VDQSワイン

Vin Délimité de Qualité Supérieure (ヴァン・デリミテ・ドゥ・カリテ・シュペリウール) AOCより規制が緩い、次ランク。AOVDQS(アペラシオン・ドリジーヌ・ヴァン・デリミテ・ドゥ・カリテ・シュペリウール)のことです。 将来AOCに昇格が望めるAOC予備軍的な格付け。 2011年いっぱいでこの規格は廃止。

ヴァン・ド・ペイ/Vin de pays

他の産地とのブレンドが許されない生産地限定の上級テーブルワイン。 つまり「地酒」を意味しています。 ラベルに産地名、ブドウの品種、ヴィンテージを表示できます。 また、産地名をそのままワイン名にする例が多いです。

ヴァン・ド・ターブル/Vin de Table

EU内や違う地域のブドウを原料にする事を許されているワイン。 つまりEU全体のテーブルワインだと言えます。 一番安価なワインですが、ブドウ品種やヴィンテージは表示できません。

ヴァン・ド・ペイとヴァン・ド・ターブルは「全国ワイン同業者連合」によって管理統制されていますので、規則が緩やかなのです。 したがって「下級」と決め付けられがちですが、規制が緩いので新しい試みが容易であるという利点がありまして、中にはAOCを上回るワインもあったりするものです。

ワインラベルの見方

ボルドー・ワインの場合は中央に大きくワイン名、その下に格付けが表示されています。これがAOCです。ブルゴーニュ・ワインはワイン名のすぐ下。 産地表示がより細かなほど一般には高級とされます。
※ラベルデザインはワインにより異なるので、表示順番も違う場合もあります。

AOCの表示

Appellation 産地名 Controlee

例えばマルゴー、
ほぼ中央に書かれたAppellationに続く表示


シャトー・ボイド・カントナック[1995]年・マグナム・サイズ

ブルゴーニュ・ワインはワイン名のすぐ下に堂々と「Romanée Conti(ロマネ・コンティ)」の畑名が


DRC ロマネ・コンティ

ヴァン・ド・ペイとヴァン・ド・ターブルの場合

Vin de Pays de ~
Vin de Table de~

の表示がある

これはヴァン・ド・ターブルにも優れたワインがあるという例です


アンリ・ボノー レ・ルーリエ

※AOC表示は同じフランス内でも産地によって異なります

ボルドーワインの選び方

ボルドーワインは「ワインの女王」と称されます。 ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックなどですが、カベルネ・ソーヴィニョンの強いタンニンをベースにカベルネ・フランやメルローをブレンドした優れた赤ワインの宝庫です。

ボルドーワインの特徴


タンニン(渋み)が強く、長期の熟成に良く耐え、しかし芳醇さもある深い香りとなめらかな口あたり、濃いルビー色。 ヴィンテージ物は20年以上の熟成期間が必要ともされます。 また白ワインでもソーテルヌ地区の貴腐ワインなど優れた白を産みだしています。

ボルドーの格付け

ボルドーはAOC以外に独自の格付けを持っています。

クリュクラッセ(特級)

【Grand Cru】グラン・クリュ

【Premier Cru】プルミエクリュ

クリュクラッセに次ぐのがクリュ・ブルジョァ

メドックではこのクリュクラッセをさらに1級~5級までランク分け。

この1級が5大シャトーだという訳です。

ボルドーの主な地域のAOC

※星印がAOC表示

メドック

★Médoc(メドック) 北部バ・メドックのワイン
★Haut Médoc(オー・メドック) 南部オー・メドックの赤ワイン

村名表示だけが許される6つの村
(Haut Médocを表示しなくてもよく、村名だけを表示可)
☆Pauillac(ポイヤック)
☆Saint Julien(サン・ジュリアン)
☆Saint Estéphe(サンテステフ)
☆Listrac(リストラック)
☆Moulis(ムーリ)
☆Margaux(マルゴー)

グラーヴ

メドックよりややソフトだが、遜色のない赤ワインを造る
シャトー・オー・ブリオンは例外的にメドック格付け1級であり、5大シャトーの1つであることから分かる様に優秀なワイン産地である

★Grave(グラーヴ)
★Péssac Léognan(ペサック・レオニャン)
★Cérons(セロン)

サンテミリオン

★Saint-Émilion Grand Cru(サンテミリオン・グラン・クリュ)
★Saint-Émilion(サンテミリオン)
★Lussac-Saint-Emillion (リュサック・サンテミリオン)
★Montagne-Saint-Emillion (モンターニュ・サンテミリオン)
★Saint-George-Saint-Emillion (サンジョルジュ・サンテミリオン)
★Puisseguin-Saint-Emmilion(ピュイスガン・サンテミリオン )


サンテミリオン格付け第一特別級A
Château Ausone(シャトー・オーゾンヌ)
Château Cheval Blanc(シャトー・シュヴァル・ブラン)

ポムロール/ポムロル

★Pomerol (ポムロール)
★Lalande-de-Pomerol(ラランド・ド・ポムロール)

ソーテルヌ

★Sauternes(ソーテルヌ)
★Barsac(バルサック)

ガロンヌ川、ドルドーニュ川中州地区

★Premières Côtes de Bordeaux(プルミエール・コート・ド・ボルドー)
★Entre-Deux-Mers(アントル・ドゥー・メール)

ブルゴーニュワインの選び方

ボルドーが「世界の酒蔵」なら、ブルゴーニュは「神に祝福された」、「偉大なぶどう畑」と称され、フランスのワインすなわち世界のワイン産地としてボルドーと並び立つ位置にいます。

ブルゴーニュワインの特徴

フランス東部を流れるソーヌ川沿いの都市ディジョンから下流のリヨンまでの8つの地区からなる世界で最も有名なワイン産地の一つが、ブルゴーニュ地域。この地域はフランスでも高緯度で冬と春が寒いのですが、南向きの丘陵地であり、夏場は晴天に恵まれる事から、優秀なブドウを産みだします。

ボルドーワインはブドウを数種ブレンドするのが特徴ですが、ブルゴーニュワインは単一品種で造られる事が圧倒的に多い。白ワインはシャルドネ、赤はピノ・ノワールだけ、といった具合です。

ワイン自体の特徴は、タンニンが少なく、したがって渋みが抑えられた滑らかな絹のような口あたりの赤ワイン、かすかに煙焦が混ざる果実香と、フレッシュな切れを持つ辛口の白ワインという事になりますけども、ブルゴーニュの地質は非常に複雑でして、わずか数メートルで土壌成分が異なると言われるほど。ですから畑によって大きく異なった個性を持つワインが出来るのです。

ボルドーの生産者は比較的規模が大きく、Château(シャトー)と呼ばれています。畑もシャトーがいくつかまとめて管理するのが普通。
これに対してブルゴーニュは「畑単位」の生産者がメインになり、シャトーではなく生産者を【Domaine/ドメーヌ】と呼びます。

ブルゴーニュで使われるワイン用ブドウ種
赤ワイン

Pinot Noir(ピノ・ノワール)
Gamay(ガメ/ガメイ)
Pinot Gris(ピノ・グリ))
Pinot Liébault(ピノ・リエボー)
César(セザール)
Tressot(トゥルソ)

白ワイン

Chardonnay(シャルドネ)
Pinot Blanc (ピノ・ブラン)
Aligoté(アリゴテ)
Melon de Bourgogne(ムロン・ド・ブルゴーニュ)

ブルゴーニュワインの格付け / AOC

ブルゴーニュワインの最上級クラスは畑名だけの表示になります。
畑名、村名、地区名、地方名の順。

特級畑名ワイン

Grand Cru/グラン・クリュ :特級畑の名だけ表示

1級畑名ワイン

Premier Cru/プルミエクリュ
1級畑名だけではなく、村名も併記されたり、畑名ではなく『Beaune 1er cru』や『Pommard 1er cru』と表示されるケースもある。

村名ワイン les~

Chablis (シャブリ)、Mâconnais(マコネー)、Côtes de Nuits(コート・ド・ニュイ)、などのようにブルゴーニュ8地区の名を表示

ブルゴーニュ地方AOC
Bourgogne/ブルゴーニュ

ブドウ品種は大半が赤はピノ・ノワール、白はシャルドネだけ。
ラベルに品種名が表示される。

Bourgogne grand ordinaire/ブルゴーニュ・グラン・オルディネール

中くらいのクラス。

Bourgogne Passe-Tout-Grains/ ブルゴーニュ・パス・トゥ・グラン

ピノ・ノワールをメインにブレンドした赤とロゼ。
フレッシュタイプが多い。


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