手元箸・取箸
手元箸
個人用の箸は塗が最も良いと思います。
長い目でみれば結局は長く大事に使える耐久性のある箸が良いからです。そのために自分にピッタリのサイズの箸を選ぶのが基本。短すぎたり長すぎたりすれば疲れますし、ぎこちない動作になります。
手のひらを目一杯広げた時の親指から中指の先までの長さ
その長さに1寸(約3センチ)をプラスした長さが理想の箸サイズです。
以下は和食で使う代表的な箸です。
利久箸(利休箸)
茶祖千利休が考案したとされる杉製の両細箸
もっぱら茶懐石用です。
吉野杉を拭き漆仕上げにした利休箸
利休箸
天削箸
割り箸の中では上等とされる上部が斜めに削られた箸
これは竹製
祝い箸
強靭で折れにくい「柳」の木を使ったものです。
もちろん縁起が良いからです。
取箸
竹箸
料理を取り分ける取箸は主に竹製です
希少な煤竹を使った竹箸
竹箸「京・嵯峨 四角摺り漆箸 燻し煤竹(皮なし) 京銘竹製」
こちらは菓子にも使える胡麻竹箸
青竹の取箸
両細の利久は八寸を、焼き物には中節を、預け鉢には天節を。
青竹の箸は取箸でも基本的に使い捨てです。
矢筈箸
矢筈箸
無節の竹箸で、二本合わせると箸先が矢筈の形になり、料理により箸先の形を、精進ものでは矢筈、生臭もののでは逆のV字形に組み変えます。:川上商店
黒文字箸
主に茶席で使う箸です